NPO法人 Jキャンプ

 Jキャンプの事業

Jキャンプ2006 大阪キャンプ 報告 講師陣 感想文 ギャラリー


 【Jキャンプ開催!】
 平成18年8月16日(水)から19日(土)まで、参加者41名を迎え、第6回目車椅子バスケットボールキャンプIN大阪2006(通称:Jキャンプ)を大阪府にて開催しました。車椅子バスケットボールキャンプ実行委員会、近畿車椅子バスケットボール連盟、NPO法人障害者スポーツ支援センターとの共催と言う形でアミティ舞洲(大阪市舞洲障害者スポーツセンター)をお借りし、バスケットコート2面を使って4日間の充実したキャンプとなりました。
 今年は開催地を大阪に移したことによって、これまで参加していただいたことのないチームなどからも参加があり、バラエティーに富んだ参加者層となりました。平均年齢は23歳。41名中健常者は17名でした。
 Jキャンプは非常にユニークな企画であり、日数や参加費の面から、強い意思が無いと参加にまで至らない傾向があります。その魅力が口コミにより信頼性あるものとして伝えられることでJキャンプの魅力が浸透し、これまで延べ300名を超えるご参加をいただきました。

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【障害の無いプレイヤー】
 ここ数年、大学連盟所属チームの健常者プレイヤーの参加により、Jキャンプは新たな課題を見出しています。大学連盟所属のプレイヤーは主に健常者で、サークルの中で健常者同士でチームを組み、プレイをすることが多く、車椅子バスケの特徴である「クラス」をプレイの中で意識する機会があまりないプレイヤーも少なくありません。このため、キャンプ開始当初、戸惑いを感じるプレイヤーもいたようです。

 車椅子バスケットボールの大きな特徴の一つが「クラス」であり、その組み合わせの妙が、車椅子バスケを車椅子バスケたらしめ、おもしろくしています。チームメイトの障害と身体状況の理解なしにはうまくいきませんし、組み合わせにより、自分に与えられるポジションやプレイスタイルが変わってきます。アンバランスな中で(多種多様な障害とその状態という意味で)バランスよくバスケットボールをすると言うことが、車椅子バスケの一つの特徴・おもしろさとも言えます。

 そのための挑戦と自己犠牲、がここには隠されていて、選手1人1人の持ち点、障害の重さ、性格、プレイスタイルを見て、誰がその役割を担えるのか?を考えること。自分ができて他ができなければ、それは自分がやらなければいけないこと。自分のやりたいことと、自分が必要とされていることが必ずしも一致しないということ。みんなが同じスタートラインに立って(平等)始めていることではなく、最初から障害(持ち点)というものが存在し、それぞれのスタート地点が大きく異なったところから、チームワークを使って1つのものを作り上げようとしていること。そのことをどのように伝えていくか、これが私たちの大きな課題でした。

 はじめ戸惑いを隠せなかった健常者プレイヤーも、この4日間を通じて、少しでもそのことを理解してもらえたのではないかと考えています。今後も、「健常者だけでプレイをする」という中で出てくる課題を踏まえつつ、より良い相互理解を促すことができれば、と思います。

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【次回は・・?】
 今回、「1回では全てを習得しきれない、だから2回目として参加した」というリピーターが増えていることに気づきました。
Jキャンプでは、1対1から少しずつ組み立てをし、カリキュラムを進めていきます。
それでも、セッションによっては、もっと時間が欲しい、足りない、という声もアンケートから聞こえてきます。このため、1回のキャンプでは「ここをもう少しやりたかった」と言う意見もあるようで、キャンプで習ったことを確実なものにしたい!ということで2回目に挑戦してくださるリピーターが定着してきています。

 それだけでなく、Jキャンプから1年間のモチベーションを得ることができる、ここで何かを受け取りたい、と感じ、自分への刺激、ご褒美、など、いろいろな意味で来ていただいているベテランの方、あるいはリピーターの方もいらっしゃるようです。

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 また、チームから毎年継続して若手を順番に参加させている計画的なチームもありますし、チームの中で若手が複数名で参加するケースも増えています。
 このように、Jキャンプの存在が皆さんに浸透し、それを利用してチームを作っていこうとしてくださっていることに気づきます。

 しかしながら、単独参加の場合はJキャンプで学んだことをチームにフィードバックするのが難しい、などの声も以前から聞いており、まだまだ考えなくてはならない課題も多いと考えています。
 アンケート結果などから聞こえてくる皆さんの声を踏まえ、現状にとどまることなく、次の課題に取り組んでいきたいと思います!

 最後に、初めての大阪開催を支えてくださった近畿連盟齋藤会長、障害者スポーツ支援センターの皆さまに心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました!!!

 また、過去の開催地であり、これまでJキャンプの成長を助けてくださった北海道、東北、中国連盟の皆さまにも、心より感謝しております。今後ともご指導・ご鞭撻のほどをお願い申し上げます。

 そして、参加してくださったキャンパーの皆さん!!!
Jキャンプは1年に1度しか開催できませんが、その間も、HPやメールなどを通じて、いつでも皆さんとつながっています!

 悩みごと、相談したいことなどありましたら、遠慮なく、事務局までお声かけ下さい!!!
 そしてまたどこかの会場でJキャンプスタッフを見かけたら、どしどし声をかけて下さいね!!!

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各賞受賞者
★ベストキャンパー    八木沼 辰弥(東京) 持ち点3
★トップチームプレイヤー 新井 基宏(兵庫)  健常者
★トップウォーリアー 森高 茜(岡山)   持ち点3.5
★トップラーナー 土田 真由美(愛知) 健常者
※受賞者にはバスケットボール(提供;モルテン)
    ベストキャンパーには井上雄彦氏よりサイン入り)を授与。
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★一日目(ハッスル)        深見 大輔(岐阜)   持ち点2.5
★二日目(トップディフェンダー)  大砂 祥子(兵庫)   持ち点4.5
★三日目(トップピッカー)     藤巻 結子(埼玉)   健常者

※1日目受賞者にはボールケース(提供;コンバース)を授与。
※2〜3日目受賞者にはウィンドブレイカー、スポーツタオル(提供;IRC)を授与。

IRCコンテスト勝者
※勝者にはボールケース(提供;コンバース)を授与。
★ドリブルノックアウト  蔵重 雄一(山口)   持ち点3.5
★フリースローノックアウト  松本 浩志(山口)   持ち点3
※勝者にはウィンドブレイカー(提供;IRC)を授与。

リアル杯トーナメント優勝チーム
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★Tigers(10名)
 平田博之(滋賀)、西山幸(大阪)、新井基宏(兵庫)、蔵重雄一(山口)、阿部誠(徳島)
森泰誠(千葉)、秋津望実(埼玉)、滝沢真梨子(埼玉)、中田真也(長野)、有馬敏行(大阪)

※優勝チームには特製グッズ(提供;集英社)を授与。
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