NPO法人 Jキャンプ

 Jキャンプの事業

「More Sports + More Dreams 2010/もっとスポーツ!もっと夢!」活動報告

記:Jキャンプスタッフ 姉崎由佳
トータル・オリンピック・レディース会創立25周年を記念して行われたこのイベントは、初めてオリンピアンとパラリンピアンが協働で開催したものでした。当法人からもスタッフが準備・運営に携わらせていただき、主に車椅子バスケのデモンストレーションと体験を担当しました。オリンピックやパラリンピックで活躍された選手達のトークショーを聞き、3つのパラリンピック競技を体験した参加者達の笑顔をたくさん見ることができました。
以下に当日の様子を報告させていただきます。
集合写真
●概略●
イベント名 More Sports + More Dreams 2010/もっとスポーツ!もっと夢!
日時  2010年5月29日 土曜日 13時〜16時
場所 味の素ナショナルトレーニングセンター 共用コート
主催 トータル・オリンピック・レディース会(TOL)
参加者
観覧者
 約300名
体験参加者は健常の中学生・高校生、児童から成年に至る障害者
内容 【開会宣言】

【バンクーバーオリンピック&パラリンピック報告】
オリンピック 橋本聖子 パラリンピック 大日方邦子

【トーク:オリンピックとパラリンピックの魅力を語る】
オリンピアン 岡崎朋美、清水宏保、末續慎吾、浅田真央
パラリンピアン 河合純一、佐藤真海、上原大祐、太田渉子
司会:山口 香 MCサポート:陣内貴美子、田中雅美

【スポーツコミュニケーション(デモンストレーション&パラリンピック競技体験)】
<シッティングバレーボール>
日本シッティングバレーボール協会会長 真野嘉久
シッティングバレーボール日本代表選手
オリンピアン 白井貴子、田村悦智子、吉田昌子、丸山由美、中田久美、永富有紀
体験参加者:22名

<ブラインド柔道>
パラリンピアン 牛窪多喜男、加藤裕司、赤塚正美、初瀬勇輔
オリンピアン 北田典子、山口香、田辺陽子
体験参加者:28 名

<車椅子バスケットボール>
パラリンピアン 神保康広、根木慎志、上村知佳
体験参加者:33名

<陸 上>
パラリンピアン 佐藤真海
オリンピアン 末續慎吾

【閉会宣言】

●スタッフについて●
 オリンピックに参加したことのある女性たちで結成されているTOLということで、当日の運営スタッフのほとんどの方がかつては各種目における日本代表としてオリンピックで活躍された方でした。東京オリンピックに出場されていたという方から、最近の北京オリンピックに出場していた方までいらっしゃいました。トークショーのゲストの方々だけでも、なかなかテレビ番組での共演も見られないような十分豪華な顔ぶれと言えましたが、司会進行や参加者の誘導、受付までもがトップアスリートの方々でした。

●スポーツコミュニケーション(デモンストレーション)●
根木・上村・神保・佐藤 シッティングバレー、車椅子バスケ、ブラインド柔道、陸上の4種目をそれぞれ10分ずつ紹介する時間がありました。それぞれ、競技についての簡単な説明と、実際のパラリンピアンのプレーが行われ、会場からは拍手と歓声が沸き起こり、オリンピアンの方々も興味深そうに観覧していました。
 車椅子バスケのスタッフとしては、当法人より根木慎志、神保康広、そして私姉崎が参加し、また女子日本代表のパラリンピアンである上村知佳選手(ELFIN)、ジュニア選抜で活躍している佐藤剛基選手(NO EXCUSE)の計5人がデモンストレーションを行いました。
 根木が、司会進行であるオリンピアンの陣内貴美子さんと田中雅美さんから車椅子バスケについて質問を受けながら、バスケ車のこと、車椅子バスケのルールのこと、プレーのことについて説明をしていきました。同時にその他の選手がドリブル・スリーメン・1on1・パスを披露していきました。特に、スリーメンのスピード感溢れるダッシュとパス回しには会場中から大きな歓声が沸き起こりました。
根木司会進行

●スポーツコミュニケーション(パラリンピック競技体験)●
車椅子バスケ体験風景 参加者は、車椅子バスケ、ブラインド柔道、シッティングバレーの3競技に分かれ、オリンピアン・パラリンピアンと触れ合いながら実際に体験を行いました。
 車椅子バスケには障害児が13人、高校生が17人、計30人が参加してくれました。また、バンクーバーパラリンピックのアルペンスキーでメダルを獲得された、森井大輝選手、狩野亮選手、鈴木猛史選手の3人も、一緒に体験をしながら盛り上げてくださいました。
 体験の前半は障害児の体験の時間とし、チェアワークから行いました。ほとんどの障害児が何らかの形で車椅子バスケを経験したことがあったようで、バスケ車の扱いはとても上手で、「こんなの簡単だよー!」と笑顔で言う子もいました。そこで、予定外のドリブルしながら前へ進むという課題にも挑戦しました。その後はミニゲームということで、会場にはバスケ用のゴールがなかったため、ポートボール形式で行いました。途中からはTOLの橋本聖子会長も参加してくださり、10対10ほどの大人数で行ったゲームは大変盛り上がりました。
 後半の時間は高校生の体験とし、少し難しいターンを交えたチェアワークを中心に行いました。根木の笛と指示に合わせてターンやワンプッシュを行うスキル練習では、デモの選手が大声を出して大汗をかいて前でプレーをし、高校生もそれを見て真剣にバスケ車を動かしていました。
 最後には、障害児・高校生・参加しているオリンピアンとパラリンピアンからなる混成チームでリレーを行いました。最後まで接戦で、勝ったチームも負けたチームも、全員で応援し合って、健闘を称え合っていました。
車椅子バスケ体験風景

●感想●
 スタッフとして参加させていただきましたが、自分自身にとっても大変勉強になり、また楽しい時間を過ごすことができました。一流アスリート達から、スポーツに対する想いを聞けたり、限界を超えて挑んでいく姿勢を直接感じることができたことは非常に刺激になりましたし、それを聞いていた子供達はきっと夢を持つことができたのではないかと感じました。これほどまでに、障害の有無を問わずたくさんのアスリートの方が集まって作り上げるイベントというものは少ないように思います。スタッフにとっても、参加者にとっても、今まで知らなかったスポーツについて興味を持って知ることができたと思います。
 車椅子バスケのデモ・体験は大変好評で、大成功で終えることができたと感じています。少ない時間と限られた環境で、車椅子バスケの迫力を存分にお見せすることはできなかったのですが、それでもたくさんの拍手と歓声をいただきました。「車椅子バスケって楽しい!」「かっこいい!」と、思っていただけたら、「もっと知りたい!」と興味を持っていただけたなら幸いです。
会場風景


★トータル・オリンピック・レディース会HP内 同イベント活動報告
http://www.olympicladies.jp/mainmenu-news/40--25-more-sports-more-dreams-2010-.html
★日本パラリンピアンズ協会HP内 同イベント活動報告
http://www.paralympians.jp/images/tol_houkoku.pdf


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