健常者プレイヤーについて
「スマイル」さんからです(2002/9/18)
私は、最近車椅子バスケを始めた健常プレーヤーです。
マイクさんに質問があります。日本では、健常者プレーヤーの参加に賛成の人、快く受け入れてくれる人もいれば、懸念の声をあげる方や、反対の方もいるようです。私は、車椅子バスケが大好きだし、ずっと続けていきたいと思っていますが、やはり反対の声を聞くと悲しい気持ちにもなり、またその声を無視するわけにもいかないと考えもします。カナダでは、健常者のプレーヤーが多く、ほとんどの大会に出場もできると聞いたことがありますが、それは本当ですか? カナダでは、殆どの人が健常プレーヤーの参加に賛成しているのでしょうか?また、健常プレーヤーの参加は昔からあったのですか? マイクさんは1点プレーヤだったそうですが、障害者プレーヤーの目、コーチの目、バスケットを愛する人の目から見て、健常者の参加をどう思われますか? 私は、単純に良い形で一緒にバスケを楽しめたらいいな、と思うのですが。
健常者の車椅子バスケ参加については、どこにおいても反対意見はあるものです。障害者プレーヤーの中には、健常者プレーヤーに自分達のチャンス(例えばゲームに出るチャンスなど)を奪われてしまうのでは、と考える人も多くいます。しかし、よりたくさんのプレーヤーがいるということは、よりチームが増えるということ。つまり、そのチャンスは減るのではなく、もっと増えるはずですよね。さらにスポーツの基本原理とは、自分の可能性を最大限に高めること。より強い相手とプレーをすることで、それが実現可能になるのです。
健常者プレーヤーは、体や筋肉の機能がより効くプレーをコート上にもたらします。すなわち、通常、彼らはより強いプレーヤーであるといえるでしょう。私はいつも、”スポーツは全ての人のものだ”と考えています。1点選手としては、ベストなプレーヤーとプレーしたいと常に思っていました。アスリートは、皆、このような理想を追い求めているものです。
健常者プレーヤーが私を打ち負かしたければ、彼らは私よりもっと練習しなくてはなりません。でも、多分そんなことはムリかな。
身体的機能があるからと言っても、生半可な練習ではコート上で私には絶対に勝てません。練習した者こそ、成功できる。それがスポーツなのです。
カナダの健常者プレーヤーについては、私がプレーを始めた頃、既にいましたよ。地域によっては、健常者プレーヤーがいなければ人が足りずチームを作ることも出来なかったため、障害者プレーヤーにバスケをする機会を与えるためにも彼らは大切な存在でした。女子にとっては特にそうです。
カナダ女子チームが、現在大変強いチームであるのは、いつも健常者とプレーしているからと言えるでしょう。
これで質問の答えになったでしょうか?
是非、これからもバスケを続け、さらに他の健常者の方にも車椅子バスケを勧めてくださいね。マイクフログリー

Mike