MD(ミニマル・ディサビリティー)プレーヤーの国際大会参加について
「ゆき」さんからです(2004/11/29)
アテネパラリンピックの後、MDプレーヤーに関する規則が緩和され、例えば膝前十字靭帯の手術をして軟骨などに全く問題がなくても、 MDプレーヤーとして国際大会に出場できるようになると聞いています。
もしそれが本当だとしたら、これから「ほぼ健常者」がもっと国際舞台に出てくる可能性が高くなりますね。
このことについて、マイクのご意見をお聞かせください。
ミニマル・ディサビリーティー クラスに相応するプレーヤーたちへの層の拡大は、車椅子バスケにとって良いことだと思います。スポーツは競争的なものであり、特定のレベルにおけるプレーヤーたちの参加機会は、障害・人種・性別などではなく、(能力と努力に基づいた)その人の功績によるものであるべきです。
この新しい層に属するプレーヤーたちでも最高峰のレベルでプレーするためにはトレーニングしなくてはなりませんし、そのことにより、他のプレーヤーもより上手くなるためにトレーニングせざるを得なくなるでしょう。マイクフログリー
そうすることが、長い目で見てこのスポーツをより良いものにしていくのです。
 
Mike



スタッフコメント:
 MDと呼ばれるのは、日本の障害者手帳の発行のレベルに達しない最小限度の障害のことです。
 日本では「障害者」と「健常者」という区分がきっちりしてしまっている こともあり、その中間にあるような MDの方の車椅子バスケの参加はニーズ自体が存在 するのかも不明なところがあります(リサーチしたらおもしろそうですね)。
 そもそも健常者が公式戦に出場できるドイツでは「健常者」としてプレイをしていたけれども途中でひざの故障が MD と認められた、など、自然な形でMDが増えていったようです。これから日本でもそういうケースが見られるかもしれないですね。