トーナメントを振り返って (9月29日)
アテネ公式サイトより 訳者:カネコ

(アテネ公式サイトより)

アテネ、 9月28日
すばらしい大会だった。参加者、コーチ、そしてここが一番重要だが、観戦者、の多くはそのすばらしさを確信した。

男子カナダチームは決勝、オーストラリアを70-53で下し、シドニーパラに続く2大会連続メダルを獲得した。

カナダは女子チームの3大会連続金メダル(1992,1996,2000)に続く結果がかかっていたが、4度目は失敗に終わった。

カナダはMVPも獲得、パトリック・アンダーソンが総得点で2位(1試合平均21.88)、リバウンドで4位(1試合平均0.6)、アシストで2位(試合平均4.1)、スティール1位(1試合平均)3.6とブロック1位(1試合平均0.6)とカナダが8試合無敗を続けるのに貢献した。

得点王のオランダ、クーン・ヤンセン(32.5)はオーストラリアのトロイ・サックスが打ち立てた記録(96アトランタ、42得点)を破ったが、このような多くのすばらしい選手が今大会を飾ったのは明らかだ。

オーストラリアのブラッド・ネスとトロイ・サックス、イギリスのサイモン・マンとジョン・ポロック、ドイツのラルフ・シュヴァルツとオランダのゲルト・ヤンヴァンデル・リンデン、そしてアメリカのジェレミー・レイドはチケットを買って見る価値が充分にあるプレイヤーのうちのほんの数名だ。

一方、女子の大会もまたエモーショナルだった。アメリカはカナダを準決勝57-40で破って3連覇を阻んだ。

オーストラリア(男女ともに決勝進出)との決勝はアメリカの強さを見せつけ、ソウル以来の金メダルとなった。

その興奮だけではなく、最も価値あるプレイヤー、ジェニファー・ウォーキンス(アメリカ)も大会を思い出深いものにした。彼女の名前は多くの統計上の数字に上がったが、最も印象深いのは、試合平均20.3点をあげたことだ。

オーストラリアのアリソン・モスリー(1試合平均得点17.88、9.2リバウンド)とリースルTESCH(1試合平均14.2、15.8リバウンド)、アメリカのクリスティーナ・リップ(1試合平均13.8)、カナダのダニエル・ピアス(試合平均11.2、9.5リバウンド)とメキシコのルチア・VAZQUEZ DELGADILLO(試合平均14.8、3.5リバウンド)でパラリンピック歴史上最も厳しい大会の一つであるこの大会で、最も目覚しい活躍をしたプレイヤーのうちの数名だった。

最終結果(男子)
1位 カナダ
2位 オーストラリア
3位 イギリス
4位 オランダ
5位 ドイツ
6位 イタリア
7位 アメリカ
8位 日本
9位 イラン
10位 ブラジル
11位 フランス
12位 ギリシャ



最終結果(女子)
1位 アメリカ
2位 オーストラリア
3位 カナダ
4位 ドイツ
5位 日本
6位 メキシコ
7位 オランダ
8位 イギリス


(アテネ公式サイトより)


(雑記)
見ることのできた試合はほぼすべて最前列で観戦することができた為、選手、スタッフの表情までが見えるとても貴重な経験でした。ここにも挙げられている様に、すごいなあ〜!!!とうなってしまうな選手がたくさんいました。

どの国にも、どっしりと頼れるプレイヤーがいます。

わたしが注目したのはイギリスのサイモン選手のように長いプレイ歴を持ち、激しいスポーツをするためには体力も衰えつつありつつ今なお圧倒的な強さを見せ付けている選手、そして、日本の藤本選手やブラジルのマルコス・シルヴァ選手やイリオ・ヌネス選手のように、80年代生まれながら、チームの中で中心選手になっている若手選手たちでした。

オランダの世界選手権も行きたい!ブラジルの成長が見たい!そんなことを思った今大会でした。
(事務局 カネコ)


【選手紹介】
パトリック・アンダーソン カナダ 4.5点 25歳
クーン・ヤンセン オランダ 4点 31歳
トロイ・サックス オーストラリア 4.5点 29歳
ブラッド・ネス オーストラリア 4.5点 30歳
ジョン・ポロック イギリス 2.5点 27歳
サイモン・マン イギリス 4.5点 36歳
ラルフ・シュヴァルツ ドイツ 4.5点 32歳
ゲルト・ヤンヴァンデア・リンデン オランダ 4点 37歳
ジェレミー・レイド アメリカ 2.5点 23歳
藤本怜央 日本 4.5点 21歳
イリオ・ヌネス ブラジル 4.5点 24歳
マルコス・シルヴァ ブラジル 3点 22歳