女子3位決定戦VSオーストラリア
2008/09/17 カネコ

 予選1位通過し、準々決勝イギリスを下し、準決勝でドイツに敗れた日本は、現在3強と思われるうちのひとつ、オーストラリアと銅メダルをかけて争うことになった。

 オーストラリアは、二人のセンターを使い、高さで得点を重ねてくる一方、日本はスピードと機動力を使って応戦、最終的に今大会得点王に輝いた網本麻里の攻撃力を使った戦いとなった。

 前半から激しい戦いとなったが、日本の速さに対してオーストラリアは、クロスピックとシールを多用してセンターをインサイドに入れ、♯9の高い得点能力(73%)を生かして得点を重ねていく。

 一方、日本は網本麻里、田久保郁美の積極的な攻撃を守られ、なかなか得点チャンスを作れない(網本32%、田久保27%)。

 しかし、準決勝ドイツ戦で肩を痛めたベテラン増子(3点)、添田(3.5点)が共に3ポイントを沈めるなど、オーストラリアの流れを断ち切る。

 後半戦はこれに加え、スピードを生かしてファウルを取った日本が第4Qで追いつき逆転(45−43)。
しかし終盤にオーストラリア♯11Gauci(2点)に3ポイントを沈められ、試合を決められた。

 日本は、相手ディフェンスが体制を作る前の速いパス回しからの攻撃がうまく決まるシーンが何度か見受けられた。
高さのない日本が、世界に挑んでいくためにはこういったプレイの精度を上げていくことが重要だ。

 男子同様、2005年ジュニア世界選手権で銀メダルチームの一員であり、パラ初出場の弱冠19歳、網本麻里の活躍が光った。
彼女が今大会、得点王に輝いたという事実は、ロンドンでメダルを獲得する、という目標に向けた根拠として十分なものであるように思う。

 最後までメダルに絡み、楽しませてくれた日本女子のみなさん、本当にお疲れさまでした!!!!!