日本男子5-8位ドイツ戦
2008/09/17 カネコ
予選ラウンドラスト4秒で2点差で逃げ切ったドイツとの対戦。
前半から藤本選手は調子よく得点を重ねていたもののファウルがこみ、ベンチへ戻りつつでなかなかリズムがつかめず、前半ドイツにリードを許す。
ドイツはしっかり日本を把握して香西選手も徹底的にマークし、終始厳しいプレッシャー。
香西選手は予選ドイツ戦で20得点したが、前半、相手のそのプレッシャーに対応しきれず、なかなか思うようにいかない展開へ。
もう一人、予選ドイツ戦で活躍した是友選手もなかなかシュートが打てず。
一方ドイツは、予選不調だった♯11 Dirk Passiwan選手が12/19の30得点と大活躍し、一気にリードを広げる。
第4Qでは17点ものリードを許してしまう状況になり、決勝トーナメントに向けて調子を上げてきたドイツに完敗。
日本のエースをしっかり押さえこんだドイツは、予選では不調だったエースが取り戻してきたことが大きな勝因。
予選におけるスカウティングにより、決勝でどう対応していくか、それが勝敗を大きく左右する。
最後に、国際試合の中でのあたりの強さ、フィジカルな展開は、日本のそれとは異質のものであり、その差の中で戦わなければならない日本には、大きな課題が残されているのかもしれない。
世界で展開されているバスケについて、きちんとした対応が求められているように感じた。
イランがアメリカとの試合を放棄したため、これで自動的に日本の7位が確定し、日本男子は試合を終えた。
2005年ジュニア世界選手権で銀メダルと活躍した藤本選手、香西選手といった若手選手の活躍が目覚ましかった今大会、特に香西選手はパラリンピック初出場という中で、チームの中心選手として、素晴らしい働きを見せてくれた。
今回、4強となったオーストラリア、カナダ、イギリス、アメリカなど、世界のトップチームも、若手選手を起用し、結果を出してきた。
特にオーストラリアは、アトランタで金メダルをとり爆発したトロイ・サックスから、アテネで芽を出して今大会見事に新エースとして大活躍を見せたジャスティン、PGとして存在感を見せつけたショーン、チーム最年少18歳の1点プレイヤー・アルコットなど、世代交代を最も見事に成功させたチームとして印象に残った。
日本も、ジュニア世界選手権で銀メダルの実力を見せたわけで、パラリンピックの場でも、十分にメダルに絡んでいくことができる素地を持っているはず。
何はともあれ、日本男子、本当にお疲れさまでした!!!!!