大会4日目 日本 VS ブラジル (女子)
from しんぺ〜
アメリカ戦に敗れた日本だが、残る予選ラウンドは、ブラジル、ドイツ、中国。
このPOOL-Bから4チームが決勝トーナメントに出場できるので、アメリカを除き、この3つの中の最低1つに勝てばいい。
ドイツとの試合は接戦になるだろうから、大切なことはブラジル、中国にしっかり勝利すること。
1Qのスタートは、網本、井上、添田、吉田、高橋。
スピードとクイックネスのあるラインナップだ。
日本は序盤から徹底したオールコートマンツーマンを仕掛け、日本のスピードで圧倒する。
ブラジルは、攻撃どころではなく8秒ぎりぎりでフロントコートに入ることで背一杯。
また、ハーフコートに戻ってのディフェンスでは、ボールに積極的にプレッシャーをかけ、ブラジルのBIGMAN(Woman?)にボールを集められないようにする。
完璧な強いディフェンスだ。
オフェンスでは、リバウンドからの速い攻撃で、井上、網本、添田がどんどん得点を重ねていく第1Qを終わって、23−6と大きな差が開いた。
2Qは網本、土田、増子、高橋、吉田
土田を入れた新しいラインナップでスタートするが、なかなかリズムがつかめない。
ここで、ベテラン上村が投入される。いきなり上村のリバウンドから増子の速攻が決まり、再び日本のペースへ。
その後も上村のリバウンドから網本の速攻と、ゴール下のリバウンドを支配する上村。
流石、シドニーパラリンピックの銅メダルの立役者だ。
安定感が別格。
ブラジルはこの上村の活躍に痺れを切らし、ファールがかさむ。
そのフリースローも上村がきっちり決め、全く隙がない試合が進む
2Qを終わり、41−11
リードをさらに広げた。
3Qは、網本、土田、増子、高橋、吉田
第2Qでリズムが作れなかったラインナップ
引き続き、激しいプレスからスタートを切る日本。
いきなり24秒オーバータイムを取り、前半の流れを保つ。
クロスから1点吉田のシュートが決まり、後半初得点をあげる。
また、土田も今大会の初シュートを決め、ベンチメンバーが盛り上げる!
ブラジルは毎回の日本のプレスでだんだん疲れもたまり、
もうシュートもなかなか届かない状況に。
圧倒的な日本の強さが目立つ。
世界のこのような大きな大会は、パラと世界選手権の2年一回だ。
また次にブラジルと対戦するのは何年後になるのだろう?
その間にブラジルが急成長を遂げることは十分あり得る。
そう考えると、こういうときに、「日本には絶対勝てない・・・」という印象を与えておくことはとても大事。相手が可哀想だから、ちょっとレベルを落として、なんてことを考えたりすると、次回の大会に影響することもある。
だから、はっきり日本の強さをブラジルに示すことがここでは大切。
第4Qも日本は力を緩めず、圧倒的な力と全員バスケで試合を進めた。
69−22 で日本の勝ち!
次はドイツ戦。
日本女子のおかれている状況は、アメリカ、オーストラリア、ドイツ、日本の4強の中で、最近では毎回4位のスポットのようだ。上位3チームのどこかを崩すと、一気に金メダルの可能性まで行く。
それはお互いがよく知っているはず。
もし、メダルを取ることが一番の目標なら、1戦1戦を勝つ!ということよりも、決勝大会でどういう組み合わせにするか、ということも重要だと思う。
今の日本女子の強い実力を考えれば、それを考えてもいいのかもしれない。
なぜなら、今回のPOOL-Bに強豪4チーム中、3チーム(USA、ドイツ、日本)がいる。
つまり、アメリカとある程度の決着がついている日本は今、準決勝で北京チャンピオンのアメリカと対戦することを考えるよりは、オーストラリアと対戦し、決勝戦に進むことを考えたほうがいいかもしれない。
そろそろ、
目の前の試合を一生懸命頑張ります!
というレベルの戦いだけではなくなってくる。
大切なのは、一つ一つの試合で、自分たちが乱れないことだ。
よいチームワークとムードで決勝トーナメントに行って欲しい。
そういう意味でも今日のドイツ戦で、日本弱さは絶対に表に出せない。
頑張れ、日本!!