大会9日目 女子 7−8位決定戦 日本VS中国
from 橘 香織

1Q 
日本のスタートは(#4)吉田、(#13)高橋、(#8)添田、(#12)井上、(#15)網本。
中国は(#4)チェン(ビッグマン)、(#7)フー(ビッグマン)、(#10)チェン(両下肢切断)、(#15)ツァン、(#9)ロン。高さで勝る中国に対し日本はオールコートでのプレスを展開していきたいところ。
立ち上がり、(#12)井上のファーストシュートが決まり日本が先制。日本は今日もカウントプレスをしかけていくが、中国もプレスブレークからローポインターがしっかりとレイアップを決めて主導権を渡さない。
残り4分、(#4)吉田が2つ目のファール。ここで(#8)添田が下がり、(#5)増子が入る。その直後、(#5)増子からのアップスクリーンを受けて(#15)網本がゴール下へ切れ込みシュート!8−6とこの試合始めてのリードを奪う。
今日の日本はトランジションから(#4)吉田がディフェンスをクロスしてピックアウトを徹底して狙っている意図が見える。アウトナンバーを作って一気にアタックをかけていく攻撃でリズムを生み出していきたい日本。
残り1分、(#12)井上が今日4本目のシュートを決め12−8。ここで(#8)添田・(#9)上村が入り(#15)網本・(#4)吉田がベンチに下がる。入った早々(#9)上村がミスマッチをつかって開いてディフェンスの頭の上からねじ込み14−8とリードを広げる。

2Q
(#13)高橋にかえて(#7)副島を投入。さらに7分で(#5)増子、(#11)土田を入れて(#8)添田、(#12)井上を下げ、(#5)増子、(#11)土田、(#7)副島、(#4)吉田、(#15)網本、というラインナップ。まだ安定した点差ではないが、こうした緊張感のある場面でうまくベンチのメンバーを使うことは、後半戦の戦い、あるいは今後の日本代表の力をつけていくうえではとても重要なことのように感じる。
一方の中国も粘りを見せる。(#10)のアウトサイド、(#7)の2点FGの連続ポイントで19−14とされたところで、残り5分、(#12)井上を戻して(#11)土田を下げる。
さらに中国の追い上げムードを断ち切ろうと日本はこまめなメンバーチェンジ。(#5)増子にかえて(#9)上村を入れる。しかし流れは中国にあり、20−23と追い上げられたところで、残り2分、日本はスタートのラインナップに戻す。
ここから日本はボールを大きく動かすオフェンスを展開。ボールをワンサイドに落として逆サイドからの(#15)網本のカットインが効果的に決まり、25−20と粘る中国を突き放しにかかる。さらに(#15)網本がブザービーターとなるミドルシュートを決めて27−20とリードを広げ前半終了。

3Q 
日本はスターティングラインナップに戻す。立ち上がり、中国は連続得点で27−24と日本に詰め寄る。しかし、(#12)井上の速攻、ゴール下シュートの連続得点、速攻から(#8)添田のアシストを受けて(#15)網本がレイアップを決めるなど、一気に35−24へ差を広げ、ここで中国がたまらずタイムアウト(残り6分)。その後は一進一退の展開が続き、45−32で終了。

4Q 
立ち上がりから(#9)上村の気合の連続ゴールで49−32とリードを広げる日本。勝負あったか。
残り7分、ルーキー(#10)萩野がこの試合始めてコートへ。まだ右往左往している様子がほほえましくもあるが、これから日本が浮上していくにはローポインターの育成が急務となる中、今大会での一分一秒の経験を全て活かして欲しいところだ。
残り5分、(#12)井上がファールをもらいながらシュート!ワンスローもきめて試合を決定付ける。
残り2分に(#14)佐々野を投入。これで日本は全員出場を果たす。最終スコア58−41で勝利を収めた。
(#12)井上はこの日23得点4リバウンド3アシスト。(#9)上村も16得点4リバウンドの大活躍で今大会を締めくくった。