NPO法人 Jキャンプ

 Jキャンプの事業

Jキャンプ2005 福島キャンプ 報告 講師陣 感想文 ギャラリー

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■日時: 平成17年8月24日(木)〜28日(日)
■会場: 福島県営あづま総合運動公園 メインアリーナ
■参加者数: プレイヤー参加57名

 平成17年8月24日(木)から28日(日)まで、参加者57名を迎え、第5回目となるキャンプを福島県にて開催しました(福島開催は3回目)。
例年同様48名定員で募集をしていますが応募者が定員を大幅に上回ったため、海外講師と日本人講師のコラボレーションという形で8名の講師を配置、そこにモデルプレイヤーを3名配置する形で参加受入数を2グループ分増やし、対応しました。

 北は宮城から、南は九州まで、例年同様多くの地域からのご参加をいただきました。参加者57名中10代の参加が21名と若い世代の参加が目立ったこと、健常者の参加が30名と全参加者の半数を超えたことが特徴的でした(最年長36歳、最年少16歳)。これは、車椅子バスケットボール大学連盟に登録している大学生チームからの参加が急増したためで、各チームから複数名の参加がありました。同様に、日本車椅子バスケットボール連盟登録のチームからも、複数名が一緒に参加する、という様子が多く見られました。また特に今回は、日本選手権出場チームからの参加が少なかったことが印象的でした。これからうまくなって日本選手権などにも参加していきたい!という意欲ある若い選手達が多く、活気に満ちた4日間でした!

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 スタッフは当キャンプの骨子となるイリノイ大学のカリキュラムを熟知する4名をアメリカから招聘(3名は現役イリノイ大学・大学院生であり、1名はイリノイ大学卒業後アラバマ大学大学院へ進学した選手)、しかも3名はアシスタントコーチをしているという充実した人選となりました。

 カリキュラムはトータルコーディネイターとして及川が、元カナダナショナルチームヘッドコーチ(シドニー、アテネパラ金メダル)のマイク・フログリー氏と、今回コーチ陣のまとめ役となったジェフリー・タウンゼント氏とともに、イリノイ大学のカリキュラムをベースに作成しました。両氏はいずれも過去に2度キャンプの講師として来日した経験があり、当キャンプの趣旨や日本人の特徴を良く理解していたことから、このカリキュラム作成にあたって良きアドバイザーとなり、監修をしていただきました。

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 ウォーミングアップから全体に対するインストラクション、それから各ステーションに分かれての指導と練習、そして5対5のゲーム形式による実践、という流れは例年と同様。例年、過去にインストラクションの理解に時間がかかり、実践する時間が充分にとれないステーションがあったという意見がアンケートにありましたが、今回の指導体制の強化ときめ細かい指導により、その点を大きく改善できたと思われます。各ステーションに講師を配置、必要な場所にモデルプレイヤーも配置できたことがまず大きなポイントでした。さらに全体統括のジェフ・タウンゼント氏とトータルコーディネイター及川晋平が常に全体を見渡せる位置にいたことで、トラブルが出そうな場面をフォロー、インストラクションの理解の速度を速め、実践の時間を確保するのに役立ちました。

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 また、状況に応じてカリキュラムの時間配分を変更するなど、参加者の理解度を見ながら、時間をかけたほうが良いと判断した場合に時間配分を長くし、その分を他で切り詰める、など臨機応変にできたことも大変良かったと思います。しかしそれでも尚、もっと時間が欲しいと言う意見が上がっていたことは、今後の課題です。

 さて当キャンプの趣旨も多くの方にご理解いただけるようになり、無事5回のキャンプを終えることができました。当初2〜3名しかいなかった健常者の参加者が今回は半数を超えるという結果となり、車椅子バスケットボールが障害の有無を問わず楽しめるスポーツとして急速に認知されていることが伺えます。

 今回特徴的だったのは、キャンプ経験者(リピーター)の存在です。
キャンプの趣旨を既に理解した上で参加してくださっているため、多くの初回参加者の中でリーダー的な働きをしてくださる方も多く見られました。
また徐々に増えているケースとして、チームの中から複数名で参加し、キャンプ開催直後に伝達講習を行うなどの報告も届いています。あるいは、毎年チームの若手選手を計画的にキャンプに参加させているチームもあります。年に一度しか開催できていないキャンプですが、それらを持ち帰る、という流れが浸透してきているのは大変喜ばしいことです!

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 最後に、地元福島の皆さまに心より御礼を申し上げます。今年は福島開催が3度目を数えました。これもひとえに県の障害者スポーツ協会、県や県内の議員の方をはじめ地元の方々のご協力あってのことと感謝しています。このような大規模のキャンプは地元の方々の協力が不可欠であり、本企画が無事に5回を終了できたことは、福島県の皆様の協力無しでは成し得ませんでした。これにより、地元の発展に少しでもお役に立てていれば幸いです!


【各賞受賞者】
写真10●ベストキャンパー :
 野村 潤(栃木) 持ち点4.5
●ベストスマイル(笑顔を絶やさず楽しんでいた人):
  小沼 佳代(埼玉) 健常者
●トップチームプレイヤー(チームのために貢献していた人):
  安田 孝志(滋賀) 持ち点4
●トップウォーリアー(果敢に取り組んでいた人):
  和田 美和(東京) 持ち点3
●トップラーナー(常に学ぶ姿勢を持っていた人):
  横江 翔平(滋賀) 持ち点4

  ※受賞者には井上雄彦氏サイン入りバスケットボール(提供;モルテン)を授与。

【MVP】
●一日目(ハッスル) 野村 潤(栃木) 持ち点4.5
●二日目(トップディフェンダー) 八木沼 辰弥(東京) 持ち点3
●三日目(トップピッカー) 中田 真也(長野) 持ち点1
●四日目(トップチームメイト) 安藤 翔治(福島) 持ち点1

  ※1〜3日目受賞者にはTシャツ、スポーツタオル(提供;IRC)を授与。
  ※4日目受賞者にはドクターズバッグ(提供;コンバース)を授与。

【IRC・コンバースコンテスト勝者】
●ジョージア・テックレイアップ 重村 琢也(大阪) 健常者
●ドリブルノックアウト 大橋 可奈子(東京) 健常者
  ※勝者にはTシャツ、スポーツタオル(提供;IRC)を授与。
●フリースローノックアウト 横溝 俊(広島) 健常者
  ※勝者にはドクターズバッグ(提供;コンバース)を授与。

【リアル杯トーナメント優勝チーム】
●おーい、お茶(9名)
青木彬(東京)、長崎和志(新潟)、松崎博(神奈川)、平田博之(滋賀)、島田友理子(埼玉)、大前圭裕(茨城)、長田龍司(神奈川)、千脇貢(千葉)、渡辺光彦(福島)
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