Experience CANADA Tour 2011報告
このツアーは、カナダ・ブリティッシュコロンビア州ラングレーで開催されたBreakers
Cupという大会への参加を通して、海外渡航経験や海外での生活体験を通して、世界で活躍する女子選手の育成を図ることを目的としています。Jキャンプとしても初めての企画でしたが、日本車椅子バスケットボール連盟（JWBF）、そしてJWBF女子連絡委員会育成部とタッグを組んで、10名の参加者の皆さんと世界進出を果たすことができました。
出発前の空港で撮影
バンクーバーと言えば・・・そう、Jキャンプスタッフの原田麻紀子（Maki）です。今回のBreakers cupは彼女の職場でもあるBC Wheelchair Basketball Societyが主管する大会です。現地での交通や宿泊の手配などはMakiがアレンジしてくれたので、何の問題もなくカナダでの生活をスタートすることができました。
ツアーは4泊6日という強行スケジュール。着いたその日の夕方に早速チーム練習を行いました。
「時差ボケなんて…やっぱりちょっと眠い」
チーム練習は到着当日とその翌日の2回だけ。最初は互いの名前と顔もなかなか一致しないところもありましたが、2日目の夕方に行われた地元有志の選手との練習試合など、みんなで同じ時間を過ごすうちに、徐々に「チーム」としての雰囲気が生まれ始めました。
チーム練習は到着当日とその翌日の2回だけ。最初は互いの名前と顔もなかなか一致しないところもありましたが、2日目の夕方に行われた地元有志の選手との練習試合など、みんなで同じ時間を過ごすうちに、徐々に「チーム」としての雰囲気が生まれ始めました。
さて、いよいよ大会当日。宿泊していたRichmond市内のホテルから大会のあるLangley市まではレンタカーを使って約1時間の移動です。道の途中ではカナダらしい雄大な自然の風景を楽しむことができました。
大会参戦にあたり、私たちのチーム名は、生まれたての小鹿のバンビのようなチームというイメージから“バンビーズ”に決定！
大会はBC州の女子クラブチーム・Breakersとアメリカ・Seattleの女子チーム、そしてわれらがバンビーズの３チームが総当たりで同じチームと２回ずつ戦うDouble
round
robin方式で行われました。Breakersにはオーストラリア代表の選手やカナダのU-25代表の選手も含まれており、スピードに加えて高さもある良いチームでした。
Seattleは、若い選手が多く、また高さは日本を凌ぐものがありました。
結果は４試合を戦って３勝１敗。特にBreakersとの第２戦はダブルオーバータイムまでいう熱戦となりました。このように試合の結果もよかったのですが、私が何よりも嬉しかったことは、みんなで目標に向かってチームを作り上げていく過程を経験することができ、そしてそれがとても楽しかった、と参加者の皆さんに言っていただけたことです。もちろん、海外に渡航し、海外の選手と試合をすることだけでも十分な経験になると思いますが、それに加えて「車椅子バスケって楽しい！」と感じていただけたことは、私たちの大きな財産になるのではないでしょうか。
練習や大会以外にも、自分たちで食料を地元のスーパーに買いに行ったり、ユニフォームを手で洗濯したりと、すべて自分たちで行わなければならない遠征であったため、参加者の皆さんは大変だったかと思います。しかし、それらすべての経験が、きっとこれからの参加者一人一人の成長につながることでしょう。これからも、一人でも多くの女子選手に車椅子バスケットボールの楽しさを伝え、そして自分の可能性を広げていくことへの挑戦を支援するため、このような企画を打ち出していきたいと思います。
〜番外編〜
カナダ滞在2日目の午前中に、せっかくカナダに来たのだから、カナダの自然に触れてみよう！ということで、バンクーバー在住のジョー松岡氏（Hill Forest Trading Inc. http://www.hillforest.ca/）の多大なるご協力を得て、トレイルライダーの試乗体験会を行いました。
「世界の上村も初体験！」
この体験会の様子はジョーさんのブログにも紹介されていますので、是非こちらもご覧ください（http://ameblo.jp/hillforestblog/page-6.html?#main#main）。トレイルライダーは一輪車と人力車を融合させたものがアイデアの原点となっているおり、一輪の車輪の真上に搭乗者が乗り、その前後のハンドルを１名ずつのシェルパと呼ばれる介助者が操作しながら、アウトドアのあらゆるところにみんなで出かけていくことができる乗り物です。おそらく日本人でトレイルライダーに乗ったのは私たちが初めてとのこと！とてもいい思い出になりました。
