NPO法人 Jキャンプ

 Jキャンプの事業

Jキャンプ2002 福島キャンプ 報告 感想文 ギャラリー

写真1 ■日時 平成14年8月9日(金)〜12日(月)
■会場 福島県営あづま総合運動公園 メインアリーナ
■参加者数 プレイヤー参加59名(うち10代7名、健常者12名)、見学参加6名

講師
マイクマイク・フログリー
昨年に引き続き、カナダ車椅子バスケットボールナショナルチームヘッドコーチ(2000年シドニーパラリンピック・ゴールドメダル獲得)でもあり、イリノイ大学車椅子バスケットボールチームヘッドコーチのマイク・フログリー氏(写真左)。補助講師として以下の4名を招聘。
ダンダン・フェレイラ
イリノイ大学車椅子バスケチームアシスタントコーチ
ニパニパ・パンディア
2001年アメリカ女子代表
イリノイ大学女子車椅子バスケチームキャプテン
ジェフジェフリー・タウンゼント
イリノイ大学男子車椅子バスケチーム所属
トニートニー・グレコ
イリノイ大学男子車椅子バスケチーム所属
2001年ジュニア世界選手権銀メダル獲得

補助講師
海外講師・通訳との間をつなぐ役割として、補助講師(国内)を導入。昨年のキャンプ参加者であり、キャンプの内容を十分に理解しているということ、また、国際経験もあるということから、補助講師(国内)として以下の3名に依頼(二日目より根木氏を含め4名)。

高林美香  2000年シドニーパラリンピック銅メダル獲得、2002年世界選手権日本代表
渡辺博光 1999年日本代表
菅沢隆雄 2000年シドニーパラリンピック日本代表
(根木慎志) ・2000年シドニーパラリンピック日本男子キャプテン


 若手を中心としながらも、誰でも(健常者でも、ベテランでも)参加できる枠を設けたこともあり、20代を中心に10代を7名、30代を7名、健常者を12名含む59名の皆さんに「プレイヤー」として参加して頂きました。その中には指導者の方も数名いて、実際に自分が「プレイヤー」として指導を受けてみて、プレイヤーの視点がよくわかった、と言う声が挙がりました。また、大学の卒論の研究のため、マネージャーとして勉強のため、など様々な目的で、「見学参加者」として7名の参加がありました。

写真2 今回、新たな試みとして、キャンプ初日に、自己紹介の時間を設けました。その際用紙にキャンプにおける各自の目標を記入してもらいました。これにより、各自のゴールが明確になっただけでなく、チームメイトの名前とゴールを把握することでお互いを早い段階で理解することにつながったようです。またアンケート配布時、この用紙を一緒に返却したことで、キャンプの日程を振り返り、そこで得たことを各自確認することができたのではないかと思います。昨年に比べ、アンケートに多くの感想、意見が書かれていたのが印象的でした。

 もう一つ今回の新たな試みとして、スポーツドクターである辻秀一氏(エミネクロスメディカルセンター・全日本車椅子男子チームチームドクター)の協力により「スポーツを楽しむこと」についての講義をして頂きました。アンケートの中でも参加者に大好評で、「もっと聞きたかった!」という声も多く聞かれました。
また今回は、昨年を上回るスポンサーからの支援を頂き、たくさんのご協力を受けました。テレビ局4社、新聞3社からの取材も受けました。

 前述の通り、今回、12名の健常者プレイヤーの参加がありましたが、障害を持たないプレイヤーはここ数年で確実に増えているにもかかわらず、まだまだ出場できる試合も少なく、プレイできる場を渇望しています。それだけに、今回の参加者は障害を持ったプレイヤーと同等、またはそれ以上の情熱を持って参加していました。講師が途中まで健常者と気づかなかった参加者もいました。障害を持たないプレイヤーの中には、「障害」の理解が無くしてプレイしている方も増えていると聞きます。今回の参加者は、十分にチームメイトの「障害」を理解し、プレイをしていました。

 車椅子バスケを「障害者スポーツ」としてではなく、ひとつのスポーツとして捉えようとする動きの中で、「車椅子を用具として使ったスポーツ」と言うアプローチが見受けられますが、車椅子を常用しているプレイヤーの「障害」を無視することのない展開が必要ではないでしょうか。

写真3 『チームメイトをきちんと見て、話し、聞く、コミュニケーションが大切』、と講師たちは言いました。これはチームプレイには不可欠のものであり、浸透すれば、上記のようなことは杞憂に終わるはずです。

 またこの『コミュニケーション』は、バスケだけではなく、人と人との関わりにおいてすべてに共通するものであり、スポーツを通じた人間形成につながるものです。

 今回、個人賞の中に、「チームメイトの事をよく考えていたプレイヤー」という賞がありますが、団体競技はそのプレイを通じて、人とのつながり、人を思う心を養う事ができます。バスケの技術向上だけではなく、スポーツを通じて成長のできるようなキャンプでありたいと思います。



各賞受賞者(男女1名ずつ)

ベストキャンパー
 石川大介(宮城) 健常者
 別当由香(三重) 持ち点3.5

最も上達したプレイヤー
 小嶋謙(神奈川) 持ち点1
 伊藤由紀(東京) 健常者

トップチームプレイヤー(チームのことをよく考えていた人)
 松田智也(北海道)健常者
 広木美奈(東京) 健常者

トップウォーリアー(敢闘賞)
 高橋俊夫(大阪) 持ち点3
 小鈴木智美(愛知 ) 持ち点4

努力賞(笑顔を絶やさず熱意を持っていた人)
 三宅智(神奈川) 持ち点2
 長瀬貴美(愛知) 健常者

※受賞者には、井上雄彦氏サイン入りバスケットボール(提供;モルテン)を授与。

IRCコンテスト受賞者

○ジョージアテックシュート 佐藤聡(福島) 持ち点1
○ベストコミュニケーター 小鈴木智美(愛知) 持ち点4
○ドリブルK.O. 山田正人(愛知) 持ち点2
○シュートK.O. 伊藤由紀(東京) 健常者
○ベストディフェンダー 野口裕二(福島) 持ち点3
○フリースロー 別当由香(三重) 持ち点3.5
○1on1 石川大介(宮城) 健常者

※受賞者にはTシャツとジャケット(提供;IRC)を授与。

リアル杯トーナメント優勝チーム

○チームC(チーム闘魂)
石川大介(宮城)、藤井新悟(宮城)、野田徳文(兵庫)、大江淳一郎 (神奈川)、相良真由子(神奈川)、國田正俊(東京)、高橋俊夫(大阪)、長瀬貴美(愛知)、高橋正和(北海道)

※優勝チームには特製グッズ(提供;集英社)を授与。

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