jキャンプ mini TRIALⅡ in 東北報告

jキャンプmini TRIALⅡ in 東北

１）概略

2023年4月15・16日の2日間、参加者15名を迎えて「jキャンプ mini TRIALⅡ in 東北」を開催しました。東北車いすバスケットボール連盟と共催で、岩手県一関市にある「サン・アビリティーズ一関」という会場で行いました。
「車いすバスケをもっと知りたい！うまくなりたい！という方やチーム、団体の元へ行くところからまずははじめたい」という香西宏昭の思いのもとにまずはトライアルとして小規模開催することになったこの企画。その第１弾として、香西宏昭をメイン講師として初めてのキャンプ、「jキャンプmini TRIAL in 四国」を11月に香川で行いました。 1泊2日と通常よりかなりコンパクトな内容だったため、「短い」という意見がほとんどだったのですが、香西が選手としての活動を続けていく上ではやはりしばらくはコンパクトでも、複数カ所を回らせていただくことを優先しようということになりました。
そして今回はｊキャンプを育ててくれた地である東北で、「jキャンプmini TRIALⅡ in 東北」を開催させていただくことになりました。やはり１泊2日であることに変わりはないのですが、1日目に夜の部まで行えることになり、2日間で合計5部の開催と、朝から晩までバスケ漬けの2日間にすることができました。

２）参加者層

今回は東北在住プレーヤーをメインターゲットとしました。16名の募集に17名の応募があり、体調不良等で最終的な参加者は15名となり、参加者15名の内14名が東北連盟所属チームのプレーヤーでした。12歳から47歳まで、平均25歳という年齢層でしたが、最年少参加者は香西が初めて参加したのと同じ中学一年生でした。

３）スタッフ体制

【講師】　　　香西　宏昭

【補助講師】　　藤澤　潔

【モデルプレーヤー】増子恵美、安藤翔治、横溝俊

補助講師には香西宏昭とリオ・東京で日本代表チームメイトであり相棒だった藤澤潔選手を迎えました。モデルプレイヤーには前回に引き続き横溝俊、そして東北ブロックから増子恵美氏、安藤翔治氏の２名に依頼させていただきました。５人ともJキャンパーであることは言うまでもありませんが、地元の方の中から協力を頂くことは、終わった後も継続してキャンプで習ったことを伝える伝道師がいるということであり、とても大事なことだと考えております。

４）まとめ

①１泊2日と前回の四国と同じ日程でしたが、1日目に夜の部を設けることで全部で5部制にすることができ、短いながらも多くのセッションができました。アンケートにやや短いとの回答もありましたが、もっと教わりたいというポジティブな回答と捉えています。

②メイン講師としての香西宏昭に加え、補助講師として藤澤潔選手を迎えたことで指導に厚みが増しました。2人の日本代表からの指導で、キャンパーのアンケートも全員が「非常に満足」と答えていました。また、補助講師も皆Jキャンプ参加経験があったため、Jキャンプへの共通理解があったことが今回のキャンプへもたらした効果は大きいと考えています。

③今回はお弁当代だけ参加費として受け取りました。お弁当の手配だけでなく、キャンパーや現地ボランティアの宿泊の手配もしましたが、大きな混乱もなく終えれられたことはスタッフ陣にとっても良い経験となりました。

前回の四国キャンプでの経験から、今回より良いキャンプにできたことは四国でのTRIALがあったからこそであり、もう一度四国の皆さんに感謝申し上げたいです。香西も講師としての経験を積み、前回よりも余裕を持って指導に臨めていたように感じました。藤澤選手の存在も大きいですが、香西自身の指導力も上がって来ているように思います。キャンパーからのアンケートでも「分かりやすかった。」「感覚で動いていたことが、緻密に分解された解説で勉強になった」との声も上がっていました。

また、朝から晩までバスケ漬けで頭も体もヘトヘトの中、楽しそうにカリキュラムに参加していただいたキャンパーの皆様にも感謝申し上げたいです。アンケートでも「とても楽しかった」「最高の思い出になった」「また参加したい」と答えていただき、我々スタッフ陣にとっても励みとなりました。最後に、会場の手配や設営関係にとどまらず、東北連盟の皆さまが実にきめ細かい対応をしてくださいましたことで、キャンプのカリキュラムに集中させていただくことができました。地元ボランティアの皆さまも、コート内外で積極的かつ自発的に動いていただき、非常に心強かったです。東北連盟の多くの皆さま方のお力添えにより実りの多い２日間にできましたことを、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

M V P

1日目（ハッスル）有吉奏太(カナタ)