jキャンプ mini TRIAL in 四国報告

jキャンプmini TRIAL in 四国

１）概略

2022年11月26・27日の2日間、参加者16名を迎えて「jキャンプ mini TRIAL in 四国」を開催しました。車いすバスケットボール連盟四国ブロックのご協力の元、香川県観音寺市にある「すぽっシュTOYOHAMA(豊浜)」という会場で行いました。
「若い世代を中心に、ファンダメンタル（基本技術）を通して車いすバスケットボールの真の楽しさを伝えること。」ことを目的として、これまでファンダメンタルキャンプを定期開催してまいりましたが、パラリンピック自国開催決定を機にお休みをしております。そんなパラリンピック自国開催も終わり、「車いすバスケをもっと知りたい！うまくなりたい！という方やチーム、団体の元へ行くところからまずははじめたい」という香西宏昭の思いのもとにまずはトライアルとして小規模開催することになりました。その第一弾として、香西宏昭にとってもスタッフにとっても限られたメンバーかつ新体制でバスケットボールキャンプを再開させるというチャレンジングな企画となりました。

２）参加者層

小規模開催ということで四国在住プレイヤーをメインターゲットとしていましたが、北は群馬県、南は福岡県からの参加がありました。半数は四国プレイヤーであり、近畿、中国地方を中心とした参加者層となりました。最年少16歳を含む10~20代のプレイヤーが半数、30~40代のプレイヤーが半数と、幅広い年齢層の参加がありました。これは、「なかなかきちんと指導受けることがなくここまで来てしまったので、一度きちんと学びなおしてみたい」として地元のベテラン選手も参加してくださったことによるものでした。スキルを学ぶ場がないというご意見から、また事業展開のヒントをいただきました。

３）スタッフ体制

【講師】　　香西　宏昭

【補助講師】　山本　大

【モデルプレイヤー】横溝　俊

メイン講師として香西宏昭が１名体制で行いました。

補助講師には過去にファンダメンタルキャンプに２回参加、その後高知シードラゴンズでコーチ兼プレイヤーをしていた山本大氏、モデルプレイヤー兼タイムキーパーとして同じく過去にファンダメンタルキャンプに3回参加、現在は相模FORCEで選手兼コーチをしている横溝俊氏に協力を依頼しました。（両名とも障害のない男性ということで、本来ならば、ローポインターや女性など多様な構成で臨みたかったところです）。

４）まとめ

①キャンプ事業再開にあたり、海外講師を呼ぶこと、２泊または３泊のフルパッケージでの開催をすることは簡単ではなかったことから、まずは日程を短くしたミニキャンプとしました。

②メイン講師として香西宏昭が担当する体制として初の事業であったことから、まずはトライアルとして無料で開催することとしました。

③地元からの参加者をターゲットとしたため、宿泊の手配やドリンクの準備はご自身たちでしていただきました。

７年ぶり、そして新体制ということで、小規模かつトライアルの開催ではあったものの、アンケート結果も全員が「非常に満足」「満足」と答えて頂くことができました。補助講師、モデルプレイヤー、ボランティアスタッフ等にファンダメンタルキャンプ経験者がいたことにより、根幹の共通理解があったことが大きなポイントであったと思います。

日程については短いと感じている方がほとんどという結果になりましたが、夜の時間帯に会場を確保することで一日目の夜の時間帯が使えるようにするのが最低限必要であると感じました。ただ、海外講師がいないことにより通訳の時間を短縮できたことで、想定よりは効率的に時間を使えたことは一つの学びです。

最後に、2点お礼を申し上げます。

まず日本褥瘡学会より４名もの先生方にお越しいただき、座圧測定など様々な対応をいただきました。玉井先生には当初よりコーディネイト役をしていただき、遠路お越しいただきました。また、地元の先生方とのパイプをつないでいただき、細やかな対応をいただきましたこと心より感謝申し上げます。

次に、会場の手配や設営関係にとどまらず、10代の参加者など車のない参加者の送迎やお弁当の手配など、四国連盟の皆さまが実にきめ細かい対応をしてくださいましたことで、キャンプのカリキュラムに集中させていただくことができました。開催前から四国の未来を作ろうとする若手の皆さまと打ち合わせを重ねることができたことも大きな財産です。地元ボランティアの皆さまにも積極的かつ自発的に動いていただき、四国連盟の多くの皆さま方のお力添えのおかげで「トライアル」として学び多き二日間となりましたことを、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

M V P

1日目（ハッスル）西村　葵