London2012 Day 10 ~男子決勝戦レビュー~

こんばんは。日本に帰ってきて第一声は「暑っ」でした。広報担当の伊藤です。

本日はカナダ対オーストラリアの決勝戦のレポートです。

この試合の初得点はNessのペイントエリア外からのショット。
スピードはEvesonやNorrisには劣るものの、
2m級の大きな体格を生かしたペイント外からのシュート率が高く、
世界屈指のビッグマンの一人だと思います。
そして、EvesonとAndersonのマッチアップ。
チェアスキル・ドリブルワークの高い世界トップクラスの二人の痺れる1ON1を、
生で見ることが出来たのはそれだけで遠いロンドンまで来た価値がありました。
動画が残っているので(2012.9.11時点。いつまで残っているかはわかりません)
興味がおありの方は是非世界トップクラスのプレーを見てほしいなと思いました。
http://smart.paralympic.org/player/Main.html
さて話を試合に戻しますが、
1QはオーストラリアのHartnettとBlairのローポインターコンビが、
ビッグマンとタイミングをそれぞれしっかり合わせたシールやトレイルを使って、
カナダのディフェンスラインを崩して15-14で1Qを終えます。

2Qの立ち上がりは1QからJohnsonをベンチに下げていたことを見計らってか、
Ness、Eveson、Norrisの3人をベンチで休ませて、
Toristan、Stibners、Lathamの4.0トリオのラインナップでオーストラリアはスタート。
ここを上手くオーストラリアは乗り切り、残り6:37で19-16でJohnsonがベンチから出てきたところで、
三人を戻します。
点差を3点に広げて、きっちり仕事をしてベンチに戻っていきました。
ただここで見せたのがJohnson。
Andersonのフリースローで19-17にした後、ペイントエリア内でタフショットを決めて19-19。
ここぞというところで仕事をきっちりこなすベテランの勝負強さを見ました。
オーストラリアは流れを引き寄せようとするも、
2連続ターンオーバーでこの試合初めてのカナダにリードを許します。
Nessのトップからのショット・Norrisのトランジションの速いレイアップでオーストラリアリードに戻すも、
27-26で前半を終えました。
ここまでオーストラリアが36%、カナダが41%と両チームともそこまでフィールドゴール成功率は高くないものの、
互いにシューターへの厳しいチェックを考えると、もしかしたら悪くない数字なのかもしれません。
オフェンスリバウンドが9対3でオーストラリアが勝ってるものの、
ターンオーバーが7対3でオフェンスリバウンドが取れている流れを上手く掴みきれていないことが理解できます。

3Qはシーソーゲームとなりました。
ここでもオーストラリアのターンオーバーが目立ち流れを持ってこれていません。
このクォーターは淡々と進み過ぎていてあまり強い印象はなかったのですが、
よくよく考えると「シュートを決めることは当たり前」というような、
ゴールアベレージで進んでいき、特にカナダはこのクォーターが66%のシュート成功率と
後半にかかってきても確率の落ちない世界レベルのすごさを感じました。

4Qの序盤カナダはオーストラリアの追い上げにあい、
残り7;22でEvesonのアシストでBlairが決めて同点に追いつく。
ここでオーストラリアはインサイドへ入らせないナイスディフェンスを見せるも、
直後のオフェンスでNorrisがターンオーバー。
ここで登場したのが仕事人のベテランJohnson。
ビッグマンの壁の高い中インサイドにいたPeterへ絶妙のパスでアシスト。
さらにNessへの執拗なボールプレッシャーからそのままフロントコートへ走り出し、
Andersonのロングパスを受け、ゴール下でディフェンスに来たNorrisのファールを誘い、
フリースローを獲得。1本決めて48ー51に。
更にJohonsonからPeterへのホットラインで決めて48-53でリードを離します。
ここから先はAnderson劇場。
相手のパスのスティールにインサイドショット、ミドルシュート2本、
締めはKnowlesのプレッシャーをフェイクでかわしてのインサイドショット。
オーストラリアも最後はファールゲームを仕掛けるも、
上手く機能せず、更にオフェンスもアップセットしているような状況で、
シュートの形を落ち着いて上手く作れていないようでした。
北京からの4年間、数多くの大会に出場して勝利を収めてきたオーストラリアだからこそ、
追い詰められるという経験が不足していたのかもしれません。

最後はKnowlesの3Pが決まるも、残り時間がなく試合終了。
この試合Andersonは62%のシュート成功率で34得点10リバウンド8アシストとの大活躍で、
カナダを58-64で金メダルへと導きました。

カナダチームの皆様、本当におめでとうございました!

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伊藤真吾/いとうしんご

Jキャンプスタッフ、広報担当 2007年からNO EXCUSEを撮影し始め、車椅子バスケットボールに関わり始める。 Jキャンプ2008に撮影ボランティアで参加し、その後スタッフになり、 チャンスがあれば海外大会への観戦・取材にも飛んでいく。 【2008年・中国】北京パラリンピック 【2010年・中国】広州アジアパラ競技大会 【2011年・韓国】ロンドンパラリンピックアジア・オセアニア地区予選 【2012年・イギリス】ロンドンパラリンピック 【2013年・アメリカ】全米大学車椅子バスケットボール選手権大会