3月9日(大会最終日)
三位決定戦のイリノイ大学とウィスコンシン大学ホワイトウォーター校の試合が、
11時より行われた。

シーズン中から試合の入り方についてどうしたら良いのかジュニアは試行錯誤を繰り返した。
マイク・フログリーHCが怒鳴った時にチームはすごく良いプレーが出来ていたので、
ジュニアはそういう入り方が良いのかもしれないと思った時もあったそうだが、
「(自分の)性格的にそれは合わないし、笑顔でいた方が雰囲気作りはやりやすい」と感じていた。

そして、今日は昨日の緊張した張り詰めたような雰囲気ではなく、
明るく笑顔になるようにアップ中の雰囲気作りに務めて、それが結果として良い方向に働いた。

試合はイリノイ主導で進む。
ディフェンスでは要注意選手のホワイトウォーターのシューターBen Kenyou(#5)と、
Jake Williams(#14)に対してジャンプアップを徹底した。
二人に対する厳しいディフェンスの中でも決められてしまう場面もあったが、
前半を34-30で4点リードで折り返した。
後半はジリジリと追い上げられて残り8分でとうとう追いつかれてしまう。

そこからイリノイが決めれば、ホワイトウォーターは決め返す時間帯が続き、点差が離れない。
残り1分を切ったところで、ずっとケアしてきたBen Kenyou(#5)の周りにディフェンスの穴がぽっかり開き、
ノーマークでスリーポイントを決められて土壇場で3点ビハインドとなる。

イリノイはファールゲームを仕掛け、Nik Goncin(#3)のスリーポイントや、
ジュニアのミドルショットで何とか追いつこうとするも、
あと一歩及ばず、69-70で第4位という成績でシーズンを終えた。

試合後「負けたことに対しての悔しさはもちろん、
フロッグ(マイク・フログリーHC)の下で最後のバスケットボールになったことへの寂しさや、
留学6年間の色々な気持ちが入り混じって」涙になって溢れてきた。
「この試合はベストゲームではなかったけれど、
今までは大会の中の試合毎に波が最小限に抑えることができた。
昨日のアラバマ戦も今日のホワイトウォーター戦も、
ちょっとしたミスが重なってやられてはしまったものの、
その時間帯が減ったことを考えると、
この大会はシーズン通して一番良い大会だったと思う。」

そして、表彰式では二年連続で、
「National Championships Most Valuable Player MEN’S Intercollegiate division」
と「All American 1st. Team」を受賞。

今年の8月でイリノイ大学を卒業後のステージとして目指すのはヨーロッパ。
「フロッグのいない中でのチャレンジは、今まで相談したかったらそばにいてくれたけど、
それはこれから出来なくなってしまうので不安です。ってただの甘えなんですけどね笑
だから大学にいる間に出来る限りフロッグのバスケを吸収したいと思いますし、
本当の勝負は卒業してからだと思っています。」
私はその「本当の勝負」の後に成長した香西宏昭を期待したい。
そして、そんな彼に早く出会いたい。
(広報担当:伊藤)
*明日からは今大会でのこぼれ話や写真がまだまだあるので、
それを中心に更新しながら私自身の旅の体験も紹介させていただこうと思います。
また、マイク・フログリーHCのインタビューも本日行うことが出来て、
それもHPにて展開していきますので乞うご期待ください。
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