巧みなファウルゲームで臨むも日本AUSに惜敗!53-56 〈 試合レポート・事務局/金子 〉

予選ラウンド1試合目のドイツ戦から着実に成長をし続けてきた日本。
ディフェンス・オフェンスの選択肢も毎試合ごとに増え、充実した形でAUS戦を迎えた。

結果は53-56の3点差で負けてしまったが、シュート確立、リバウンド、
とも日本が勝っており、大黒柱の網本麻里がスコアリングリーダーとなった。

ラスト1分を切ってからのファウルゲームを非常に巧みに仕掛けた日本が内容も
有利に運んだが、最後の網本麻里の3ポイントショットが決まらず、
残念ながら敗戦となった。

勝負所の第3Qでは、AUSがプレスで勝負をかけてきた。
しかし日本は相手の強いプレッシャーを的確なクロスピックでかいくぐり、
アウトナンバーで高い確率のシュートを決め、得点差を逆に詰めていくこととなった。

これが第4Qで素晴らしいボールゲームになった要因だ。

そしてHCの采配の光った見事なエンドゲーム。
先日の南アフリカ戦の萩野真世、今日の内海萌のインタビュー中聞かれた
「コーチの指示にしっかり従って」
ということばから象徴されるように、コーチの意図をしっかりと理解し、
それをコート上で表現する選手たち。

ラスト12秒、内海に代わって入ったスピードのある北田千尋は、
すぐにファウルをしてそのまま内海と再度交代、自分の役割を果たした。

北京パラリンピックの準決勝、カナダとアメリカのファウルゲームを思い出した。
あのとき、パトリック・アンダーソン、ジョーイ・ジョンソンらの控えだった
アダム・ランシア選手は、パトリック・アンダーソンと交代、
1回のファウル後すぐにアウトした。

「ファウルゲームを(今大会)何度も経験できているので、チームとしても
とても良い経験になっていると思う」
と内海選手。

ベンチとコートが一体となった試合に、試合終了後、涙が止まらず、
「ありがとう!」
という言葉が自然に出てきた。

日本は今大会中試合ごとに成長し続けているだけに、
次のメキシコ戦でもさらに良いチームを見せてほしい!

GO!フレッシュJAPAN!!!

(事務局カネコ)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

Jキャンプスタッフ、広報担当 2007年からNO EXCUSEを撮影し始め、車椅子バスケットボールに関わり始める。 Jキャンプ2008に撮影ボランティアで参加し、その後スタッフになり、 チャンスがあれば海外大会への観戦・取材にも飛んでいく。 【2008年・中国】北京パラリンピック 【2010年・中国】広州アジアパラ競技大会 【2011年・韓国】ロンドンパラリンピックアジア・オセアニア地区予選 【2012年・イギリス】ロンドンパラリンピック 【2013年・アメリカ】全米大学車椅子バスケットボール選手権大会