London2012 Day7

こんにちは。ばなです。
早いもので、ロンドンパラリンピックはもう大会7日目。
昨日から車椅子ラグビーも始まりましたね。
初戦のフランス戦を勝利し、今日はアメリカとの対戦。
こちらも頑張ってほしいです!

さて、車椅子バスケは昨日は女子の試合はお休みで、男子の9-12位決定戦と準々決勝4試合が行われました。
結果です。

11-12位決定戦
南アフリカ   36-83  コロンビア
初めてコロンビアの試合を生で見ました。
噂のHawkinsはやっぱり大きかった!
序盤からコロンビアのペース。どうしても注目が超ビッグマンのHawkinsに集まりますが、
やはり彼はまだ車椅子バスケの動きにマッチしていないというか…チームの中でもうまくかみ合わない部分が見受けられました。
それでも19点取ってくるのですからすごいですけれどね(笑)
しかしもう一人のセンター・7番Sanz Londonoが30得点、チームスタッツでも南アフリカを圧倒して
コロンビアが11位の座をゲットしました。

9-10位決定戦
イタリア    60-64  日本
序盤は日本のペース。
イタリアも背の高い選手は多いのですが、スピードでは日本の方が上とみて、
リバウンドからの速攻がとても効いていました。
しかし、この試合はとにかく審判の笛に一貫性が無く、
また、これまでであればディフェンスのファールで吹かれていたような接触もオフェンスファールとして吹かれる場面が
多々ありました。
主導権は常に持ちつつも、ファールコールと12番のインサイドショットの強さに苦しめられた日本。
それでもこの日は、藤井11得点、増渕14得点、香西10得点、宮島10得点、藤本13得点と、実に5人が2ケタ得点と、
岩佐監督の目指す全員バスケが花開いた一戦となりました。
藤本選手はFGこそ3/14と振るいませんでしたが、フリースローを7/8と高確率で決め、
藤本選手が第4Qでファールアウトした後、しっかりとゲームを保った宮島選手も
10得点7リバウンド1アシストと、その力強いプレーでチームを引っ張りました。
印象的だったのは、残り27秒、60-61とされてとった日本のタイムアウトのときに、
香西選手を中心にエンドゲームのプレーをどうするかを話し合っていた姿です。
こういう状況においても、ゲームの流れを読み、自らで考えて判断して実行する。
それがまさにPlay Basketballであり、ゲームを楽しむ、ということなのではないかな、と見ていて思いました。

あと、一つ勉強になったのは、
相手のアンスポからのFTの後はハーフラインからのインバウンドになりますが、
このインバウンズの前に日本がタイムアウトをとったんですね(第4Q残り4秒)。
このタイムアウト明けのインバウンズはどこからになるのかな?と思ったのですが
(通常は第4Q残り2分を切ってからボール保持側がタイムアウトを取った時はスローインラインからのインバウンドになります)
この試合の同じ状況では、ハーフラインからのインバウンドになっていました。
ですので、残り4秒でボール保持側であった日本は、
バックコートにいた香西選手にボールを出してそのまま逃げ切る、という形で勝利しました。
これがスローインラインからのインバウンドになるとバックコートにボールを戻せないですからね。
覚えておきましょう。

準々決勝
ドイツ     46-57  アメリカ
序盤から接戦で、入れては入れ返すという展開。
アメリカはビッグマンのChambersではなく、クラス3・3.5・3.5と速い選手を入れてオールコートプレスで
ドイツのオフェンスリズムを作らせない作戦。
これに苦しんだドイツですが、今日は8番のBienekがキレキレでした。
第4Qに入るまで37-37と競っていたドイツですが、
最後はファールトラブルもあって、アメリカが押し切った形になりました。

トルコ     70-75  イギリス
続いて地元観衆の大声援に迎えられたイギリスは、予選プールAを2位で通過したトルコと対戦。
この日もTerry Bywaterのシュートはまさに精密機械。
23得点5アシスト13リバウンドの大活躍でチームをけん引しました。
しかし、印象深かったのはベテランJohn Pollock.
途中出場の彼はここぞというところでコートに入り、そして見事なシュートフェイクからの3ポイントをばしばし決め、
相手に行きかけた流れをぐぐっと引き戻す、という役割をしっかりと果たしました。
ローポインターのJamaもよかったですねー。後半の苦しい時間帯に回ってきたシュートチャンスをものにして、
チームの勝利に貢献しました(なんと13得点)。

トルコも終盤で1点差まで追い上げましたが、
Bywaterがファールでもらったフリースローをきっちりと決め、
イギリスが準決勝進出です。
予選序盤の戦いからすると、イギリスも一戦一戦よくなってきている印象ですね。

カナダ     77-51  スペイン
カナダは序盤からオールコートプレスでスペインにまったくオフェンスをさせず、
トランジションからパトリック・アンダーソンやジョーイ・ジョンソンが惹きつけておいて
最後はボー・ヘッジスが決める、といった展開。
この日はアンダーソンが16得点、ジョンソンが15得点、ヘッジスが14得点とバランスよく得点を挙げました。

オーストラリア 76-53 ポーランド  
もう体力が尽きてしまい、この試合は見ないで帰ってしまったのですが、
記録を見る限りは終始オーストラリアのペースだったようですね。
北京以降、王者の座に君臨し続けているオーストラリア。
このあと準決勝の試合から、しっかり見たいと思います。

というわけで、今日も朝から時差ボケリポートでした。
現在朝の5時です。。。

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ABOUTこの記事をかいた人

Jキャンプスタッフ、広報担当 2007年からNO EXCUSEを撮影し始め、車椅子バスケットボールに関わり始める。 Jキャンプ2008に撮影ボランティアで参加し、その後スタッフになり、 チャンスがあれば海外大会への観戦・取材にも飛んでいく。 【2008年・中国】北京パラリンピック 【2010年・中国】広州アジアパラ競技大会 【2011年・韓国】ロンドンパラリンピックアジア・オセアニア地区予選 【2012年・イギリス】ロンドンパラリンピック 【2013年・アメリカ】全米大学車椅子バスケットボール選手権大会