London2012 Day6

こんにちは。ばなです。
こちらは現在朝の4時半です。
眠いはずなのに、どうしても朝早く目が覚めてしまいます。
ヨーロッパに来るとこの時差ボケがとても強く出るので、毎回大変です。

さて、昨日ははじめて試合観戦のため競技会場に行ってきました。
会場前ではセキュリティチェックのブースがあり、
飛行機に乗る前にとおるような機械に荷物を通し、自分もセンサーを通ります。
なかなか厳重ですね。

昨日は女子の9-10位決定戦、そして準々決勝4試合が行われました。
9-10位決定戦は時間に間に合わず見ることができなかったのですが、
ブラジルがフランスを59対35で下して9位に入りました。

準々決勝第1試合はオーストラリア対メキシコ。
身体のサイズは十分に大きいメキシコですが、やはりスピードのオーストラリアが62対38と圧倒しました。
トーナメント戦では勝つか負けるかの問題ですので、得失点差などを考える必要がありません。
オーストラリアは全員にまんべんなくプレータイムを与え、
この次の準決勝に余力を残しておくことができました。

第2試合はオランダ対中国。
序盤は期待通りの接戦に。
ただ、両者とも調子がよくての接戦、というよりは、
オランダのシューター4番Huitzingは前半まったくシュートが入らず、
中国のビッグセンター4番Chengもいつものパワープレーがみられません。
やはり準決勝進出がかかった試合、いつもとは違う緊張があるということなのでしょうか。
しかし、そこで踏ん張ったのがオランダの15番Beijerと中国の7番Fu。
両エースの意地のぶつかり合い、ともいえる見ごたえある点の取り合いで、
前半を終えてオランダのリードは21-19とわずか2点。
ですが、前半終了間際のオランダ⑮Beijerのブザービーターとなるシュートが
後半のオランダの爆発を予感させました。
第3Qに入り、ハーフタイムでシュートタッチを調整したオランダ4番Huitzingが連続してシュートを沈め、
オランダが一気に主導権を握ります。
最終クォーターも20-8と一気に突き放して、
最終スコアは59-37と、終わってみればかなりの点差がつきました。
中国も初のベスト4進出を狙いましたが、
オランダのプレスはやっぱり一枚上手でした。
ボールマンをしっかりとAxel to casterで止めて、またリカバリーも早い。
中国得意のレイアップがほとんど出なかった(がために⑭Longの得点もわずかに2点)のは驚きでした。

第3試合は地元イギリス対ドイツ。
ヨーロッパ地区ということで普段から対戦慣れしており、
互いの手の内は承知しているという両者。
立ち上がりからイギリスはノンカウントでもオールコートプレス。
これがまた、鬼気迫るというか、ものすごい強いプレスで
今までこんなGB見たことない!という衝撃のディフェンスでした。
ブレークのうまさは定評のあるドイツですが、なかなかシュートまでいくことができず、
数回24秒オーバータイムを取られてしまっていましたね。
攻めては、これまでシュートの安定性にやや欠けていたイギリス7番のHelen Freemanですが、
この日はボールを持っての2on2からの正確なアシストパス、
そしてディフェンスがそれを読んで下がったところで自分のミドルシュートと、
とてもよいReadのもとにゲームを作っていたことに、大きな成長を感じました。
4年前の北京で見たときは荒々しいけれど素晴らしいスピードを持っているな、と思っていたのですが、
その後、イリノイ大学に留学し、ベーシックをきちんと身に着けたんだな、と感心させられました。
試合は最後までもつれましたが、
ドイツ8番Zeyenがいつものレイアップだけではなく、ミドルシュートをここぞという場面で決めて25得点を挙げ
チームを準々決勝敗退の危機から救いました。
イギリスも地元の大声援を受けて最後まで粘りましたが、
やはりイージーシュートのフィニッシュを決めきれなかったことが
最後まで修正できなかった。
プレーの質は非常に高いし、やるべきことも明確になっているのだけれど、
最後の詰めが今一歩足りなかった、というところでしょうか。
最終スコアは55-44でした。

第4試合はアメリカ対カナダ。
序盤はカナダの圧倒的なパワープレイがさえました。
カナダの5番・McLachlanだけでなく、7番のOuelletも果敢にゴールアタックし、
それがまた決まるのです。
アメリカはカナダの気迫あふれるディフェンスに、序盤はなかなかシュートが決まらず苦戦しましたが、
途中から出場したSchneiderが15得点、そして今やアメリカの中心選手に成長したMillerが26得点と、
いつもはBecca Murrayに頼り気味なアメリカのオフェンスも全員が機能し、
後半は一気にアメリカのペースへ。
最終スコアは67-55と差がついて、カナダのメダルへの夢を打ち砕きました。

この結果、6日に予定されている女子準決勝の組み合わせは、
ドイツ対オランダ
アメリカ対オーストラリア
となりました。
試合時間はまだ未定です。

今日は日本男子の最終戦。
朝から試合会場に乗り込みます!

これを書き終えた現在イギリスは朝の5時半。
まだまっくらです。

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ABOUTこの記事をかいた人

Jキャンプスタッフ、広報担当 2007年からNO EXCUSEを撮影し始め、車椅子バスケットボールに関わり始める。 Jキャンプ2008に撮影ボランティアで参加し、その後スタッフになり、 チャンスがあれば海外大会への観戦・取材にも飛んでいく。 【2008年・中国】北京パラリンピック 【2010年・中国】広州アジアパラ競技大会 【2011年・韓国】ロンドンパラリンピックアジア・オセアニア地区予選 【2012年・イギリス】ロンドンパラリンピック 【2013年・アメリカ】全米大学車椅子バスケットボール選手権大会