NPO法人 Jキャンプ

 レポート&コラム

No.1アメリカ合衆国誰でも参加出来る大会
2002/05/16 美季マセソン
写真1

毎年4月末にボストンで行われるチャウダーカップを紹介したいと思います。これはスレッジホッケーの大会ですが、誰でも参加出来るのが特徴です。障害者スポーツの大会に出場する健常者の数はまだ日本では少ないですが、ここでは、選手のほぼ半数が健常者のときもあるそうです。
障害者スポーツに健常者が参加することに最初の頃は色々と反対の声もあったそうです。「健常者の方が有利だ」とか「障害者の領域を侵して欲しくない」など。

ところが、いざ氷の上に乗ってみると、有利と思われていた健常者は全く手も足も出ない状況で発想の逆転ができたと聞きました。当時,声を大きくして反対していた人達も

「健常者の参加が無ければチーム数もこんなに増えなかった」とか

「技術の向上もここまでなかっただろう」と支持する方向に変わったそうです。

そして「誰でも参加出来る大会」という精神にのっとり、この写真に載っている男の子のように重度の障害でスティックを握るのがやっとと言う状態でも参加出来るように臨機応変にルール改正をしています。例えばこの子の場合、スケーティングの変わりに健常者のアシスタントが彼のスレッジを押してあげることが出来るのです。

唯一不変のルールは「ゴーリー(キーパー)は障害者でなければいけない」ということだけ。種目に限らず、障害者スポーツの人口が増えて、活気があふれることはいいことですよね。カナダの車椅子バスケも、健常者のプレーヤーがローカルの大会でプレー出来るようになってから飛躍的に進歩したと聞きました。日本の車椅子バスケにもこんな旋風が吹いたら…・?!?


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