NPO法人 Jキャンプ

 レポート&コラム

No.9車椅子バスケットボール ジュニアエリートキャンプ in イリノイ大学
2003.10.06. 及川 晋平
開催期間 7月7日〜12日(6日間)
場所 アメリカ合衆国 イリノイ州 イリノイ州立大学 シャンペーン校
講師 ■Mike Frogley
カナダ代表チームヘッドコーチ(2002年シドニーパラリンピック金メダル)イリノイ大学 男女車椅子バスケットボールチームヘッドコーチ
参加者 ■ 藤本怜央(19歳)宮城マックス
■ 野沢拓哉(17歳)富山WBC
■ 香西宏昭(14歳)千葉ホークス
帯同通訳 ■原田麻紀子 / 岩隈美穂 / 及川晋平
キャンプ
サポーター
■アダム・ランシア選手 / ロン・クロフォード選手(カナダ代表)
■ グラント・マイゼンズ選手(オーストラリア代表)
■ トニー・グレコ選手(アメリカ男子代表)
■ クリスティーナ・リップ(アメリカ女子代表)
■ イリノイ大学の選手たち 数名

2003年7月7日〜12日の6日間、アメリカ合衆国にあるイリノイ大学にて、将来のパラリンピックを目指すジュニア選手を対象にした、車椅子バスケットボールエリートキャンプが開催されました。このキャンプは、誰でも参加できるというものではなく、コーチの推薦状、活躍した試合の映像などを送り、その選手の競技力・運動能力・精神力が評価され、世界中からパラリンピックを目指すジュニア選手30名のみが選考され、参加できるという特別なキャンプでした。
日本からは、車椅子バスケットボールキャンプin 福島2002のキャンパー3名(藤本怜央・野沢拓哉・香西宏昭)がマイク・フログリーコーチの推薦により参加しました。

今回のプログラムは、2000年のシドニーパラリンピックで金メダルに輝いたカナダ代表チームの最近合宿で行ったという新しいプログラムで、メンタルトレーニングやスポーツ心理学の要素が頻繁に練習の中に盛り込まれた高度なものでした。また、協力してくれたイリノイ大学の選手たちが各国の代表選手であったこともあり、練習の内容と共に、中々経験のできない貴重なキャンプになりました。

キャンプ全体を通してのテーマは
・ 基礎の重要さを知る
・ 自分を知る(精神面/肉体面)
・ チームワークを知る

《キャンプスケジュール》
7日
6pm-7pm
 コーチミーティング
7pm-9pm
 ○ スクリミッジ(5対5)から選手を評価
 ■ 選手の短所・長所を分析
 ■ チームわけ
9pm-10pm ミーティング
 ■ 今回のキャンプの課題をコーチより各選手へ提示される
8日
9am-12am
 ○ フォーカスの仕方
 ■ (状況判断/状況分析/リハーサル/発揮)
 ○ チェアスキル
 ■ 5分×5種類(2分休憩)
 ○ ボールハンドリング
 ■ スクリミッジ(5対5)
2pm-5pm
 ○ シューティングステーション
 ■ 7分×5種類
 ○ ディフェンス 1対1(ボールあり/なし)
 ○ オフェンス 1対1(ボールあり)
 ○ スクリミッジ(5対5)
7pm-9pm
 ○ トランジション
 ■ 1対0 ブレーク
 ■ 2対1ブレーク
 ■ ブレークをディフェンスする
 ○ スクリミッジ(5対5)
9日
9am-12am
 ○ やる気(Intensity)のレベルをコントロール
 ○ チェアスキル
 ■ 5分×5種類(2分休憩)
 ○ 1対1 ポストプレイ
 ○ シールプレイ
 ○ スクリミッジ(5対5)
2pm-5pm
 ○ シューティングステーション
 ■ 7分×5種類
 ○ ディフェンス 2対2
 ○ オフェンス 2対2 スクリーンプレイ
 ○ スクリミッジ(5対5)
7pm-9pm
 ○ トランジション
 ■ 3対2
 ○ スクリミッジ(5対5)
10日
9am-12am
 ○ チェアスキル
 ■ 5分×5種類(2分休憩)
 ○ 2対2 ジャンプ&リカバー
 ○ 2対2 シャドウ(ボールあり)
 ○ スクリミッジ(5対5)
2pm-5pm
 ○ シューティングステーション
 ■ ピラミッド
 ○ 2対2 プレイ復習
 ○ スクリミッジ(5対5)
7pm-9pm
 ○ イメージトレーニング(リラックス/集中)
 ○ トランジション
 ■ 4対3
 ○スクリミッジ(5対5)
11日
9am-12am
 ○ チェアスキル
 ■ 5分×5種類(2分休憩)
 ○ 3対3 ディフェンス
 ○ スクリミッジ(5対5)
2pm-5pm ○ シューティングステーション
 ○ 3対3 オフェンス
 ○ スクリミッジ(5対5)
7pm-9pm ○ イメージトレーニング
 ○ トランジション
 ■ 5対4
 ○ スクリミッジ(5対5)
12日
9am-12am
 ○ トーナメント
 ○ 選手へFEED BACK

写真1




写真2




写真3




写真4




写真5




写真6




写真7




写真8

この中から将来のパラリンピック選手が現れることは間違いないでしょう!
過酷なキャンプに挑戦する選手3名のチャレンジ精神を真近に見てそう確信しました。

頑張れ!ジュニア選手!

筆者紹介
INDEX
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No.35 イリノイジュニアエリートキャン・・・
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